限りなく黒に近いグレー
また筆箱を投げてくる、この繰り返しに心底心が疲れてくる


ある日あまりの嫌がらせに、私は野崎を教室中追いかけ回した


私の足では捕まらず、始業ベルがなり席に着いた


数学の授業だったが、教科書も用意出来ず泣き伏せてしまった


先生が入ってきて、私に気付いた


声をかけられたが、私は答えられなかった


すると後ろの席だった野沢が


何か揉めたんじゃないの~


いかにも私が悪いかの様な言い草に、耐えきれず


ガタン……



私は教室から出て行った


谷口が


あ~ぁ、やばいわ…


と言ったのを後ろに聞きながら



私は何処にも行けず、1時間トイレで過ごした
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