限りなく黒に近いグレー

2・罪

私の罪は殺人…


やる気でやった

本気で殺すつもりで殺した


裁判でも証言するつもり



罪状なんたらの話は解らない


用は私が、斉藤と言うくだらない男の息の根を止めたと言う事…


弁解をするつもりも無ければ、反省するつもりも無い


この世に死んでいい人間は居ない


と、何処かの人間が作り上げた神様は言ってるらしい…


……死んでいい人間は居ない……


モノは言い様だね…


死んだ方が世の為、人の為になる人間は居るじゃないか…


屁理屈も私の生きてきた人生で、価値ある財産のひとつだ


警官の顔を見て、私がニヤリとしたのを気付いた人間は居ない…
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