限りなく黒に近いグレー
高校3年になると、私には相当の免疫がついた


休み時間の、私に聞こえる悪口にも泣かなくなった


菅原と言う生意気な女が


邪魔っ…


クラスメート皆の居る前で私に言ってきても、黙って避けた


無視する事で強い自分を作った


相手にするだけ私が傷付くし、こんなくだらない奴等を相手にするだけ無駄だ


私の心に芽生えた怨みは、事ある事に強さを増していった


今まで無かった


死ねばいいのに…


と本気で思った



学校で発散出来ない我慢が、反抗期と言う形で家で現れるようになった


父との衝突、妹への八つ当たり…


今思えば、心から申し訳ないと思う事ばかりしていた
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