限りなく黒に近いグレー
中学からの友達とクラブへ面接に行く


人手不足の店はすぐに雇ってくれた


クラブに勤めるようになった私に、彼はいい顔をしなかった


少しずつケンカが増え、勤務中にした電話で別れを告げた


彼は電話の向こう側で泣いてた


10ヶ月の付き合いに何故か、肩の荷が降りた気分だった


すぐにヤクザの野崎と仲良くなって、付き合い始めた


この頃私は寮を出て、1DKのマンションに住み始める


家賃2万8千円の狭い部屋が私の砦になった

彼はヤクザの顔を私には出さず、優しくて甘えん坊だった


1つ年上と言う事もあり、話がよくあった


しかし私は彼に衝撃を受ける事になる


何故気付かなかったのか…


名字が同じじゃないか…
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