限りなく黒に近いグレー
彼のベッドには、彼と私の部屋に居候していた女が抱きあって寝ていた


…ちょっと!


私はハッと我に帰り、二人を起こした


彼は寝ぼけながら、事態を呑み込もうとしている


女は寝ぼけ顔で理解出来ずに、彼と目を見合わせていた


私は無言で階段を降り、居間のソファに座り込んだ


10分もすると、彼の父親が起きてきた


太一居なかったか…


私は真っ白な頭で何とか


うん…居たよ…


と答えた


フラフラ立ち上がり、

帰るね…


私は玄関に向かった


靴を履き、2件隣のローソンへ向かった


実は毎日の様に遊びに行く家があり、偶然にも勤め先がこのローソンだった


ローソンの彼の顔を見るなり、私は泣いた

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