限りなく黒に近いグレー
私は自分で解る程、斉藤を前に震えていた


店の子が私の代わりに言い合いになって、追っ払ってくれた


しぶしぶ斉藤は何処かに行った


このまま終わる訳は無いと思った


家に帰るのが怖い


タバコを持つ手も震える


不安にかられない日は無かった


職場に一人で行けなくなって、友達に迎えに来て貰う事もあった


送って貰う為友達と外に出ると、斉藤が待ち伏せしてる日もあった

それから外で物音がすると、すぐに警察を呼ぶようになった


パトカーで職場に行った女の子は、私以外にそうそうは居ないでしょう


やっと斉藤は逮捕された


しかし病気と言う事で、すぐに釈放された


警察に不信感を持った

そして事は起こった
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