限りなく黒に近いグレー
やれはしないだろうと思ったが、怪我は沢山だった


ホテルに入れられ、逃げない様に監視された

よく理解出来ない理屈で、私をどうにかしようとしている


朝になったら帰れる様に、何とか約束させた

今日は帰れない…

とだけ彼に電話した


苦痛な夜を過ごした


眠れぬまま朝がきた


斉藤はすっかり落ち着いて、車を出した


一旦は街に戻った、しかし斉藤は私を帰してくれず引き返した


さっき逃げれば良かったと後悔したが、私は気力まで無くしてしまったらしい


数十分走って、斉藤はコンビニに立ち寄った

意識がはっきりしてきた私は、隙を伺っていた


斉藤がコンビニに入って行くのを見届けて、私は急いで車を出した

私の鼓動が早くなる


……!
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