限りなく黒に近いグレー
5 新しい生活
1・しんちゃん
私をずっと支え続けてくれた彼の名は、伸一
裁判が終わると、やっと車から鉄パイプを降ろした
普通ならこんなゴタゴタした女は嫌だろうに、彼女と別れてまで私の側に居てくれた
お金は無くとも、幸せとは何なのかを思い出せた
全く食の進まない私の横で、しんちゃんはよく食べた
段々私の心が落ち着いてくるのが解った
嫉妬深い彼の気持ちでさえも嬉しかったし、大好きだった
弁当が作れない朝は、千円を渡して見送った
そんな事をしてまで、側に居て欲しかったなんて…
今思えば馬鹿馬鹿しいのに…
彼は昼の仕事、私は夜の仕事
すれ違いの生活の中、しんちゃんから交換日記を求められた
恥ずかしいと思いつつ、言う事を聞く私…
裁判が終わると、やっと車から鉄パイプを降ろした
普通ならこんなゴタゴタした女は嫌だろうに、彼女と別れてまで私の側に居てくれた
お金は無くとも、幸せとは何なのかを思い出せた
全く食の進まない私の横で、しんちゃんはよく食べた
段々私の心が落ち着いてくるのが解った
嫉妬深い彼の気持ちでさえも嬉しかったし、大好きだった
弁当が作れない朝は、千円を渡して見送った
そんな事をしてまで、側に居て欲しかったなんて…
今思えば馬鹿馬鹿しいのに…
彼は昼の仕事、私は夜の仕事
すれ違いの生活の中、しんちゃんから交換日記を求められた
恥ずかしいと思いつつ、言う事を聞く私…