限りなく黒に近いグレー
親に相談したりして、早く帰って来たらしい

なんてタイミングの悪さ


あまりにおかしくて、笑いを堪えるのが大変だった


しんちゃんに対して謝罪の気持ちは無く、連絡しないで早く帰ってくるからだ…なんて思った


こんな時でも渋谷さんが気になってた



それから夕方まで、本当にしんちゃんは借金を返しにサラ金を回った


私は助手席に座って、どうでもいい…と思ってた


借金を清算した所で、今まで私がしんちゃんに費やしたお金は返って来ない


私がサラ金から借りて、貸したお金も返して貰って無い


それどころか、そのサラ金にお金を返したのも私だった


馬鹿馬鹿しい…


そう冷たく思ってた


何で別れなかったのか、不思議だ

< 62 / 82 >

この作品をシェア

pagetop