限りなく黒に近いグレー
病院では手遅れと言う事で、何の処置もしてくれなかった


私は病院で泣き崩れた

冷たいピースを抱きしめ、家に帰った


仕事には行けず、夜通し泣いた


かずもずっと側に居てくれた


ご飯も喉を通らない


飲み物も口に出来ない

かずは私を心配して、一人にはしない様に妹に連絡した


火葬して、遺骨を家に置いた


1週間も家から出られなかった


私の人生に置いて、これ程の絶望は無かった

斉藤に襲われた時とは比べ物にならない絶望…


ジャックを抱いて泣くしか出来ない


かずも心配してくれたが、ジャックが居なかったらどうなっていたか解らない


泣いている私の側に寄り添い、涙を舐めてくれた


顔を覗き込み、ジャックはいつも心配してくれた
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