限りなく黒に近いグレー
だってたまきって、好きじゃないんだもん…

何気ない一言の様にその子は言った


私はすぐには理解出来ず、突っ立ったままだった


何日かの後、無視されたりしてる事に気付いた


私が答えると笑う子もいた


やっぱりすぐには理解出来無かった


同じ頃、何となく担任の贔屓にも気付き初めていた


ある日帰りのホームルームの時間に、私はトイレを訴えた


少し待ちなさい…


確かに担任は言った


我慢しながら、ホームルームを終わらせようと頑張った


終わる頃、限界を迎える


皆が席を立ち、ワイワイ帰って行く


私は一人その場から、動けなかった

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