限りなく黒に近いグレー
仕事は順調で、稼ぎもそこそこ


彼氏も出来た


仕事仲間の寺島君


頼もしい彼は、私の話を親身に聞いてくれた

でも結婚は望まない


独身貴族…


なんて思いながら、一人暮らしを楽しんでた


ある日そんな私を奈落の底に突き落とす、おぞましい話を耳にした

服役していた斉藤の出所……


恐ろしい光景が甦る


でも私には守るものが出来た


何とか冷静を装い、平穏を願った


1ヶ月…


2ヶ月…



静かに毎日が過ぎた


もう私の事も忘れてるだろう…

私に会ってもきっと気付かない…


そう思い込む事にした

不安が襲ってきても、ジャックが助けてくれる


仕事に行けば、恐怖も忘れられた


彼氏も味方になってくれる


私は普通で居られた事に感謝した

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