限りなく黒に近いグレー
不思議に思った担任は

どうしたの…
帰らないの……


と声をかけてきた


私はありのままを伝える


我慢しないで行けば良かったのに…


その担任の言葉に、幼いながら不信感を抱いた


小学校2年にして、先生嫌いが始まった


幸い他の生徒には知られず、先生に送って貰った


車内にシートを敷き、担任は私を座らせた


当たり前なのだが、また幼い心は傷付いた


そして、先生嫌いはどんどん加速していった


今思えば、担任は贔屓をしていなかったのかもしれない


しかし幼い心は傷付き、後々ずっと引きずる事になった
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