甘★猫☆
『...ともだち..あっ!奏太くんっ!』
『うんっ!黒崎奏太く・ん!』
『ああああああぁぁぁ!!!』
...俺は、今まで出したことのないような、声で叫んだ。
『...な、なんですか。』
『...あんた..綾菜の友達だろ?』
『...綾菜...。』
...おい...忘れたわけじゃねぇよな?
『...てめぇ覚えてんのか?』
黒崎は一瞬目をまるくしたが、
『...うん。如月綾菜さん..』
静かに答えた。
はっきりしねぇ奴。
綾菜は、あんなに嬉しそうにしていたのに。
ムカつく。
『お前...はっきりしねぇ奴だな。綾菜を傷つけるようなことはするなよ?』
『...。』
黒崎は、何も言わない。
まぁ...それもそうか。 いきなりこんなこと言われてもな...。
『...い、いきなりごめん。俺..如月和樹。綾菜の...』
綾菜の...
綾菜の...
弟...。
『お、弟...だ。』