甘★猫☆
『あのさぁ...綾菜のことあんたがもし好きになっても、
俺は、あんたなんかに...渡さないから。』
.........
??
えぇぇぇぇぇぇ!?
私は、危うく落としそうになったレジ袋を握りしめた。
ワケワカラン...わけわからん...訳分からん。
奏太君が私のこと好きになっなるわけないじゃん!!
つか、渡さんって!?
頭が爆発するぅ...。
何もしゃべらない...二人。
どうすればいいの?
すると、和樹が
『もう、話すことなんかねぇだろ?帰ったら? つか、隣だし。』
と冷たい声で言った。
『...う、うん。そうするよ。』
奏太君は、暗い声でそう言って、
ガタ、ン
ガチャン
と二つの音が響いた。
へたん...。
私は、その場に座り込んだ。
コンクリートの地面が冷たくて
全身が火のように熱い今の私には
ちょうど良かったのかも。