甘★猫☆
『た、ただいまぁ~』
『あぁ!やっと帰ってきたぁ!』
やっぱり、いつもの和樹だった。
さっきのドス黒い雰囲気は、キレイさっぱり消えて無くなっている。
-― みゃお ---
『あっ!ニャー助っ!ただいま~』
いつもの和樹と、ニャー助のおかげで少しほぐれてきた...。
私と和樹でカレーを食べる。
いつも話ながら食べるけど、ちょっと静か。
『...姉ちゃん?なんでしゃべらないの?』
...それはね、和樹がおかしなことを奏太君に言ってたでしょ?
..とも言えず。
『いや、そのね...。』
『いやなことでもあったの?』
おいおい、質問攻めにしないでおくれ...
『...新しい友達のこと?』
『!!』
顔がこわばる。
和樹は私の変化を見逃さなかった。
『ふ~ん...そうなんだ。』
冷たい目つきになって和樹は、言った。
『黒崎奏太...だろ?...そういや、あいつここに住んでるぜ?...しかも、隣』
口角をニッとあげて笑ってるけど、目が笑えておりませんよ...和樹君。
ここは、そうなんだ~って言いたい。実質、驚いてるし。
でも、急に黒くなった弟が恐い。