甘★猫☆
ともだち
ただいま午後10時...。
この暗い雰囲気から、抜け出すために私は外に出た。
マンションのすぐ下のコンビニによることにする。
-― ウィーン --
自動ドアが開く。
雑誌でも見よ。
雑誌コーナーに目を移す。
あれっ!?
そこには、奏太君がいた。
フードをかぶっててよく見えないけど。
ど、どうしよう。
和樹のことも謝らなきゃいけないし...。
『か、奏太君??』
名前を呼ばれた奏太君は、驚いたような顔をした。
『...あ..。』
『えっと、部屋...ととっ、隣だったんだねぇ。』
『...。』
奏太君、雑誌見てるし...。
『...それと、和樹があんなこと言ってごめん。』
『...ほんとにね。』
ズキッ
『和樹に聞いたんじゃなくてね、私聞いててさ。ひどいこと奏太君に言うもんだから、飛び出して怒ってやろうと思ったんだけど...』
『...き、気にしなくていいよ。』
ポンッ。
奏太君が、
奏太君が、
私の頭をポンとした!