甘★猫☆
ガチャ...
そぉーっと家に入る。
奥はまだ
明るかった。
『げっ...。』
見つからないようにゆっくり歩く。
『そこにいるんでしょ。姉ちゃん?』
ギクッ
『...あはは、た、ただいま、我が弟よ。』
『何が、「我が弟よ。」だよっ!今何時だと思ってんだよっ!!』
チラリ
11時30分...。
『11時30分です。』
『...どこ行ってたの?こんな遅くまで。』
『コンビニ...。』
『コンビニに、1時間30分も?』
うっ...
『いやぁ、雑誌に載ってた猫ちゃんが、可愛くって。』
うわ...なに、この苦しい言い訳。
『猫ちゃんなら、いるでしょ。ニャー助。』
『はい...。』
『もう、出歩くなっ!!わかった?』
『はい...。』
すっかり、和樹の言いなりだ。
『もう、寝ろ。明日も早いだろ?』
『はい...おやすみなさぁい。』
『...///おぅ。』
綾菜は、和樹が照れたのに気付くはずもなく、寝床についたのだった。