甘★猫☆



チュン、チュン...チチチ...。




さわやかな朝の訪れとともに、小鳥がさえずりはじめる。




ピピピピピピッ




アラームが部屋に響く。




『...ん。』




昨夜眠れなかったのか、綾菜はなかなか起きようとしない。




『姉ちゃぁぁん。起きろ~』




和樹の声でやっと起きた綾菜は、のそり、のそりとリビングに歩いて行った。





『おはよぉ~和樹。』




『おはよっ!姉ちゃん!』




ニカッとさわやかに笑って和樹は、あいさつを返す。




朝から元気だなぁ。




...いい匂いがしてくる。




朝ごはんは和樹が作ってくれている。




和樹は何でもできるのだっ!!!




『あれ...?和樹、野球部は?』




『...まだ朝練ないよ~。あっ!今日一緒に学校いこっ?』




『うーん。...途中までなら。』




『何それ...。まぁ学校違うしね。』




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