甘★猫☆




まだ、綾菜はこの気持ちの正体に気付いていなかった。




...誰かを好きになるという気持ちに。





~お昼休み~




お昼ご飯を食べた私は結衣ちゃんと話していた。




『で?今朝の彼氏君は?』




『だから、彼氏じゃないっつの!!』




『なんでそんなムキになるの?』




『...。』




『綾菜...あんた、好きなの?』




『はぁ!?だだだっ誰がっ!?』




『今朝の子。』




『...わかんない。ただ、奏太君のこと考えると...胸がきゅうっとなる。』




結衣ちゃんはニヤリと笑った。




『ふっ。それが「好き」って気持ち♪』




『えっ、あ、う?』




『なに言ってんの(笑)』




 自分の胸に手をあてる。




 ドクン、ドクン、ドクン




『すごい、ドクドクいってる。』




『でしょ♪』
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