甘★猫☆
そんなこんなで結衣ちゃんとさんざん話して、私は教室に戻った。
...奏太君...。
自分の気持ちに気付いた今、なんかまっすぐ奏太君のこと見れない。
奏太君は、本を読んでいた。
「猫の気持ち」だ...。あれ泣けるよな。
黒猫がある日出会った白猫に恋をしてお友達になるんだけど、白猫が他の猫と話していて、
『黒猫は、どうかと思うにゃっ』って言うのを聞いちゃって...。
それから、黒猫は白猫から離れていくんだけど今度は白猫が黒猫のことを恋しく思う気持ちに気付いて...最後は、二匹仲良く暮らすんだけど...
って、いつまでつっ立ってるんだっ!...いかんいかん。
席に着く。...横を意識しすぎて変な感じ。