甘★猫☆
【奏太side】




僕には、友達がいない。




幼いころから、ずっと一人だった。




僕は、あまり人と話さない。...というか、




話せない。




どう話していいか、わからないんだ。




そんな僕は、高校生になった。




一人暮らしをはじめる。




ただ一人になりたかった。




僕は、嘘と虚勢で塗り固められているんだ。




...本当は、誰かに気付いてほしい自分もいて。




でも、僕はいつも強がってしまうんだ。




僕は、猫が大好きだ。




でも、僕は飼い主に甘えるような猫にはなれないんだ...。







僕は教室に入って席に着く。




暇だし、寝るか。




と、思ったら横から目線を感じる。




横を見ると、女の子がいた。目を、まんまるにしてこっちを見ている。


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