甘★猫☆
【綾菜side】
『えっ!?』
なんか、奏太君がかわいすぎるんですけどっ!
すねてて...可愛い。
ついつい、撫でたくなるんだが。
『...帰ろ?』
顔を傾けて聞いてくる奏太君。
私より可愛いじゃん. . . 。
シュンとする私に奏太君がこんなことを聞いてきた。
『綾菜は部活入るの?』
『うーん。入ろうと思ってる。中学のとき美術部だったから。猫の絵ばっか描いてたけどね。. . . 奏太君は?』
『. . . 入ったこと、ない. . . 。』
『えっ?あ. . . その、ごめん。』
『ううん。. . . 謝らなくていい。』
ちょっと. . . いや、かなり落ち込む私に奏太君は
『綾菜と一緒の部に入りたいなぁ。』
. . . とつぶやいた。
奏太くんっ!女の子だったら絶対誤解しちゃうよっ!
私、飛び上がりそうだよっ!