甘★猫☆




ついつい、ニヤついてしまっている私に



『どしたの?』




 と聞いてくる奏太君。




どき、どき、どき。




目が合う。




時が止まったみたいに何も動かない。




. . . この場合の対処法は?




『. . . あ、綾菜. . . 。』




切なそうな顔をする奏太君を見ると、




胸が締め付けられる。




無意識にのびる手。




『か、奏太君. . . 。』




『何してんの?』




. . . !!




突然、聞き覚えのある声がした。




でも、冷たくて低い声。




『か、和樹. . . 』




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