甘★猫☆


『. . . やめてよ。』




. . . ねぇ、やめてよ。






『. . . 綾菜のこと大切に思うんなら、綾菜に悲しい顔させていいの?』




『. . . っ。』




和樹の顔が歪む。




『僕は、綾菜に悲しい顔はさせない。』




ドキンッ!




奏太君. . . 。




私の腕を掴んでいた和樹の手がスルリと離れた。




『. . . 俺、帰る. . . 。』




和樹は、私に切なそうな笑顔を向けて行ってしまった。

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