甘★猫☆
は...?
なんか、うざいんだけど。
『な...なに?』
と、冷たい声で言った。
『え...えっと、なんでもございませんっ』
なんだ、この人。 意味わかんないんだけど。
その人は、本に目線を戻した。
...あ。この本、『子猫の秘密』だ。
『あ-―。それ...僕も見たことあるよ。面白いよね。』
僕にしては、話せた方だ。
なのに、
『うわっ!?ちっ..ちかっ!』
...ムカつく。
『...ごめん。』
...別に、そんな騒ぐことでもないじゃん。
『えっと、名前は?』
名前..聞かれて答えない理由もない。
この子に、知ってほしいって気持ちもあった。