甘★猫☆





は...?




なんか、うざいんだけど。




『な...なに?』




と、冷たい声で言った。




『え...えっと、なんでもございませんっ』




なんだ、この人。 意味わかんないんだけど。




その人は、本に目線を戻した。




...あ。この本、『子猫の秘密』だ。




『あ-―。それ...僕も見たことあるよ。面白いよね。』




僕にしては、話せた方だ。




なのに、




『うわっ!?ちっ..ちかっ!』




...ムカつく。




『...ごめん。』




...別に、そんな騒ぐことでもないじゃん。




『えっと、名前は?』




名前..聞かれて答えない理由もない。






この子に、知ってほしいって気持ちもあった。


< 5 / 121 >

この作品をシェア

pagetop