甘★猫☆
でも、幸助君はこんな私にも優しく接してくれた。
気持ちを抑えようとしてるのに、
幸助君の目の前で、泣きだしそうになったこともあった。
その時は、「恋ってモンに恋してた」のかもしれない。
今となってはそんなの、わかったことじゃないけどね。
私は、美術部だったから
そう. . . その日は、美術室で画材を整理してたんだっけな。
声が聞こえたんだ。
梨子ちゃんと同級生の中野君の声。
『どしたの?中野君。』
『お、俺. . . 前園(梨子ちゃんの苗字)のことす、好きなんだよね. . . 。』
中野君が梨子ちゃんに告白した。
でも、梨子ちゃんには幸助君がいるのに. . . 。100%結果は決まってるよね?
. . . そう思ってた。