甘★猫☆






私は怒りでどうにかなりそうだった。







いや、どうにかなってたんだよ。





『. . . 梨子ちゃん。』





私は怒りを抑えて静かに発した。




『あっ、綾っ!?』






『如月. . . ?』






『わ、私. . . 梨子ちゃんがそんな子だったなんて知らなかったよ。』





『. . . は?なにそれ?意味わかんない。』






『幸助君は?梨子ちゃんのことすごく大切にしてたのに、梨子ちゃん、幸助君のこと裏切るのっ?』





『. . . はぁ?裏切るとか、裏切らないとか、よくわかんないけどあんたさ、重すぎだよ?だから綾は顔がいくら可愛くても嫌われるんでしょ?






ま、幸助も同じようなもんだけどね。』






カッと血がのぼるってこういうことをいうんだなって思った。
< 66 / 121 >

この作品をシェア

pagetop