甘★猫☆
【綾菜side】
奏太君が、目を伏せた。悲しそうに睫が揺れる。
...??何だろ。
きききっ...きまずっ!!
なんか、言わないといけないかなぁ。
え――っと、ああっ!!
『奏太君!!猫好きなの??...何の猫種が、好き??』
はぁぁぁ。いくら猫好きだからと言っても、私ってほっんと
話するの苦手だぁ。
『...三毛猫。』
えぇ!?うそっ!?私もなんだけどっ!!
『ほんとっ!?うち、三毛猫飼ってるよ!!』
テンションが上がった私は、少し大きな声で、そう言った。