ブラックコーヒー

□私が側に

「それが今から3ヶ月前。」



ちょうど、斗真さんのスーツやYシャツが少しクシャッとしていた頃…。



「それで自棄になって援交なんてしてみたけど。」



辛いね、苦しいね。

知らないうちに涙が溢れていた。



「…ごめんね、美由里ちゃん。俺、美由里ちゃんのこと利用してた。」



そう言う斗真さんの表情は切なげで、私は必死に首を横に振った。


元々、援交なんてお互いを利用するためのもの。

謝る必要なんて、ないのに…。


私は静かに斗真さんを抱き締めた。



「私は裏切らないよ…。」
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