ブラックコーヒー
化粧も髪も服も、気合いバッチリ。

年末の12月28日。
すべて、終わらせよう。


待ち合わせは私たちの関係が始まったカフェ。



「…斗真さん。」



たった3日会ってなかっただけなのに、その姿がやけに恋しくて。

3日ぶりのその名前に、声が震えた。



「…美由里ちゃん。」



斗真さんの声が懐かしく聞こえた。

『美由里ちゃん』と私を呼ぶ、大好きな人。



「待ちましたか?」



今日も仕事だったらしい斗真さんはピシッとスーツを着こなしていた。

…やっぱり、スーツ姿の斗真さんはかっこいい。
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