ブラックコーヒー

□内村くん

「本当によかったの? 美由里ぃ。」

「うんっ、大満足♪」



と、私は左耳に触れながら言った。
傍らにはギャル系のクラスメイト。



「ふぅん、まぁいいや!」

「ありがとね。」



私はそのクラスメイトから離れると自分の席に座った。

窓の外を見れば雪が積もっている。
見事に冬だ。

しかももうすぐバレンタインってことで、世の中はなんだか色めき立っている。



「みーちゃん。」

「うっちー。」

「…なんか、変わったね、みーちゃん。」

「へ…?」

「大人っぽくなったよな。」

「そーかな。」
< 125 / 382 >

この作品をシェア

pagetop