ブラックコーヒー
「会えて…よかった…。」

「どーしちゃったんですかもう!」



なんて笑ってみる。
本当は泣きたいのに。



「俺、美由里ちゃんいなきゃダメだぁ。」

「あの…。」

「…この約2ヶ月…ろくに寝れなくて。ご飯も喉通らないしさ…。」

「あ、はは…何言ってるんですか、もう…。」



目頭が熱くなって、だんだん視界がぼやけてくる。



「俺には美由里ちゃんが必要なんだよ。」



そんな風に、言わないでよ。
涙が溢れて…止まらなくなるじゃん。



「意味分かんなっ…。」

「分かってよ。」
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