ブラックコーヒー
「ピアス…俺があげたやつ。」

「これ目立つから…すぐ先生に怒られるの。」



髪が短くなったらなかなか耳が隠れなくなっちゃって。

軟骨部分なんて特に見えやすいし。



「後悔しない? これ…。」

「うん。若気の至りってことにしようかな。」



斗真さんはそんな私に優しく笑った。



「斗真さんもピアス、してるんですね。」

「…うん。片割れは美由里ちゃんが持ってるから、耳にしてたら側にいられるような気がして。」



それを聞いて私は吹き出した。



「何…?」



と照れ隠しに嫌そうな顔をする斗真さん。
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