ブラックコーヒー
「い、いいの!」

「…ま、たまにはいっか。」



そう言って斗真は電気を消すと、布団に潜り込んできた。

…温かい。



「やば、寝れるかな。」



そう笑う斗真に、なんとなく抱きついた。



「…痩せたね。」



たった2ヶ月…何㎏落ちたんだろう。



「言ったじゃん、ご飯も喉を通らなかったって。」

「大袈裟に言ってるのかと思ってた。」

「本当だから。」



そう苦笑する斗真になんだか申し訳なくて、でもそれと同時に愛しくて。



「…抱かないの?」



抱かれる気はしてた。
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