ブラックコーヒー
「へ!? まっ、んっ…。」



思わず斗真の着ているスウェットを握り締めた。

初めてしたときから変わらない…。
キスまで優しい。



「ふ、ぁ……っんん…。」



だんだん深くなっていくキスに頭がポーッとする。

体…疼く…。


解放された頃には、スウェットを握り締めていたはずの手は力が入らなくなってダラリとしていた。



「あーやばい。理性飛ぶかと思った。」



と片手で前髪を握りながら顔だけで天井を仰いだ斗真。

…さりげなく恐ろしいことを呟いた。



「…ばか…。」
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