ブラックコーヒー
肩で息をしながらそう呟いた。

ドキドキでおかしくなりそう…。
やだ、もう…。



「理性残ってるうちに寝よ。おやすみ、美由里。」

「おやすみ…。」



一緒に寝るなんて、初めてだ。

夢…じゃ、ないよね?
現実だよね?


そう思いながら目を閉じた斗真の顔を眺めていた。


眠い…けど、寝たくないなぁ。
そんな意地で起き続けていた。

再び斗真の目が開いたのは、それから約3時間後だった。



「…美由里…? 寝てないの…?」

「…うん…。」



斗真は見事な眠気眼。
夜中12時だから仕方ないけど。
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