ブラックコーヒー
「なんで? 寝な…?」



と眠そうに言いながら私の頭を撫でた。



「ん…。」

「なんか寝れない理由でもあんの…?」



そう言いながらも、斗真は今すぐにでも眠ってしまいそうだった。



「……寝て起きたら、覚めちゃいそうだから…。」

「え?」

「全部、夢みたいに覚めちゃうんじゃないかって…、思ったら怖くて…。」



そう言って、私は斗真の胸に顔を埋めた。

…恥ずかしすぎる…けど、素直になってみようと…なぜか思ったの。



「…可愛すぎるー。」

「へ!?」



ギューッと私を抱き締める手に力を込める斗真。
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