ブラックコーヒー

■待ってて

腕の中で眠る美由里を見ていると、思わず笑みが零れた。



「…本当、可愛いなぁ。」



なんかもう、言動全部がツボだ。
ハマってるなぁ…俺…。



「と、ま…。」

「ん…?」



返ってきたのは寝息だけだった。



「……寝言…。」



……可愛すぎるでしょ。


そっと頭を撫でると、気持ち良さそうに微笑む美由里。

猫みてー…。



「涙の跡…。」



そっと涙の跡をなぞる。

さっきキスしたからかな…。…相変わらず初々しいなぁ。



「……好きだよ、本当は。」



言ってしまいたいな。
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