ブラックコーヒー
でも……言えない。



「…ごめんね。また、苦しめてるね…。」



怖いんだ。

早織のことは許してるし、もう過去のことだと思ってる。


でも…、また離れて行かれたらって思うと、怖くて一歩が踏み出せないんだ。



「かっこ悪いな…俺…。」



高校生なんて、出会いがたくさんある。

俺なんてすぐに飽きられてしまうんじゃないだろうか。


そう考えたら、怖くてたまらなくて。



「トラウマになってんだなぁ…。」



美由里も辛いよな、このままじゃ。
苦しいよな…?

悲しいよな?
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