ブラックコーヒー
…言わなきゃならないと思う。
言おうと思う。

でも…もう少し時間が必要だ。



「待ってて、美由里…。」



そっと美由里を抱き締め直した。


きっと、初めて会ったときから気になってたんだ。

あの日、あのときから。



…うっちーに妬いてたなんて、言いたくないな。

俺、結構独占欲強いらしい…。



「…頑張って、美由里。」



頑張ってもおかしいけど…。



「…おやすみ。」



離したくない。
離れてほしくない。

ずっと一緒にいれたらいいのに。


彼女の心に触れたい。
彼女の負荷を少しでも減らしたい。
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