ブラックコーヒー
嘘だ…!



「ほら、斗真さんと関係持つようになってから美由里色気出たんだよ。」

「い、い、色気!?」

「そ。大人っぽくもなったしね。」



はわぁー…。
私、そんな風に見られてたんだぁ…。



「モテモテだねぇ。」

「きっと夢だよ、夢…。」

「それはそうと、あのチョコは渡せたの?」

「あ…、うん…。」



目を覚ましたバレンタイン翌日、私はチョコの存在を思い出して渡したんだよね。



「なんか…すごい喜んでくれて…。」

「ふぅーん♪」



楽しそうにニヤニヤ笑う杏を見据えて言った。
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