ブラックコーヒー
「え?」

「本気で人を好きになって、悩んだりしてた美由里が羨ましくなったの。」



そんな言われると照れる…。



「あたしもそういう人と、出会えるかな。」

「出会えるでしょ!」



だって、杏は素敵な女の子だし。
絶対、大丈夫。



「しばらくは美由里の応援に徹しようかな。」

「お願いしまーす♪」



なんとなく、なんとなくだけど、
世の中が順調に回り始めた。


そんな気がした。



だけど、問題は目の前に山積みだった。

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