ブラックコーヒー

□始まった関係

翌日放課後、私は学校近くのカフェにいた。

ここで斗真さんと待ち合わせだ。


昨日夜にメールをして、今日の予定を取り付けたんだ。

頼んだ紅茶はもうとっくに冷めていた。


とそのとき、斗真さんがやって来た。



「ごめんね、待たせちゃって。」

「いえ、仕事なんだし…しょうがないですよ。それに、待ってませんし。」



ニッコリと笑うと、斗真さんは薄く笑みを浮かべた。



「君、確か高校生だったよね。」

「はい。」

「へぇ、やっぱり若いっていいねぇ。」

「24歳だって十分若いですよ。」

「ははっ、ありがとう。」
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