ブラックコーヒー

■宣戦布告

美由里と杏ちゃんから少し離れた所まで連れてこられた俺。

うっちーが言いたいことは、何となく分かる。



「何? うっちー。」

「うるさい。」



俺の呼び方が気に食わなかったのか、そう言ったうっちー。



「怖いなぁうっちー。」



ケラケラ笑ってそう言うと、うっちーは今度こそ眉間に皺を寄せた。



「何それ、彼氏の余裕?」



彼氏の…。



「そんなの、あるわけない。」

「は?」



『好き』と言えない俺が
あの子より8つも年上の俺が

いつまでこうしていられるだろう。


こんな俺からあの子が離れていくのは時間の問題だろう。
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