ブラックコーヒー
「あ。」と声を漏らす間もなく、私の唇は斗真の唇で塞がれていた。



「んんっ…、んっ。」



グッと体を引き寄せられて、私は斗真の胸に体を預けた。

目頭が熱くなって涙が滲んでくる。



「と、ま…っ。」



深くなるキスに頭がボーッとなる。



「ふぁ、あ…。」



斗真の服をギュッと握り締める。

頭、おかしくなりそう…。


そう思った瞬間、斗真に解放された私は肩で息をした。



「と、ぅま…。」

「ヤバい、理性働かない。」

「へ…。」



斗真は私を抱き上げると、そのまま寝室に移動した。
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