ブラックコーヒー
優しく下ろされたそこはベッドで、下ろされた途端にキスが降ってきた。



「待っ…!」

「黙って。」

「っ…。」



貪るような深いキスを何度もされて、体に力が入らなくなる。

気が付いたら私は下着だけで、上半身裸の斗真に見下ろされていた。



「美由里。」



名前を呼ばれただけでくすぐったい。
触れられたところが熱くて。



「んっ…!」



鎖骨辺りにチクリと痛みが走った。

途切れそうになる意識の中、斗真が呟くのが聞こえた気がした。



「絶対うっちーになんて渡さない。」


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