ブラックコーヒー
「…肩じゃ見えないね?」



と嫌みったらしく言うと、斗真は意地悪な顔をして言った。



「顔にでもつけてあげようか?」

「やだ。」



前につけられたキスマーク…。

杏には大笑いされるし、内村くんは不機嫌になるしで散々だった。


今日は金曜日。
だからこのまま斗真の家にお泊まり。

寝ちゃおっかな…。



「あ、美由里。」

「ん…?」

「これから一樹来るから。」

「……へ!?」

「服着といてね。」



そう言われても、時間はもう10時なわけで。

絶対飲むパターンでしょこれ…。
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