ブラックコーヒー
内村くんの宣戦布告の後は普通だった。
飲んでたときも普通だったし…。



「あ。」

「どうかした? 美由里ちゃん。」

「…ちょっと、心当たり。」



あるとすれば一樹さん。

一樹さんなら、何か知っているかもしれない。



「…美由里ちゃん。」

「ん?」

「俺、美由里ちゃんのこと好きだよ。」

「ちょっ、内村くん!?」



学校なのになんてことをっ…!!



「だから、別れてくれた方が嬉しいよ。」

「う…。」

「でもね、好きだからこそ美由里ちゃんに幸せになってほしいんだ。」
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