ブラックコーヒー
「内村くん…。」

「だから、もしも美由里ちゃんが幸せじゃないなら…、奪いたくなる。」

「っ…!」



きたよ、マンガチック発言!



「……美由里ちゃん、ちゃんと幸せなの?」

「………分かんない。」



ダメだね、欲張りになってる。
杏の言う通りだった。

付き合えただけで満足なんて、もう思えない。



「…内村くん。」

「ん?」

「男心って難しいね。」

「女心のほうが難しいよ。」



と笑った内村くん。

ちゃんと向き合ってみようかな、斗真と。



「ありがとね。」

「? なんか解決したみたいでよかったな。」



内村くんはよく分からないとでも言いたげに首を傾げた。
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